私の道 ―(実話)―
大ちゃんの顔が頭に浮かんだ。

無意識の中
コースターを見ながらボタンを押した。


「もしもし…大ちゃん?」

「…梨華ちゃん!?」


「…うん」

「電話来ないってあきらめてたから、すごく嬉しいよ!」



優しい言葉に
涙がこみ上げてきた。




「助けて………」



事情を説明したら、すぐに車で行くからと言われて近くにある看板や建物を説明した。

少し安心した。
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