私の道 ―(実話)―
♪♪♪~
メール音が鳴った。


『着いたよ』


窓から覗くと大ちゃんの車がある
マジェスタという白い車。


陸の車と違って
マフラー音が静かだから気づかなかった。



約束が普通に守られるから
念入りに化粧もできるし髪も巻ける。

服を選ぶ余裕もあるし
香水まで付けられる。

一番の私を見てもらえる。



部屋を出ようとしたら自分の顔が鏡に映った。

人形のような無表情の顔に驚いた。


どうして?
私は今、幸せなんだよ…



あわてて笑顔を作った。


「いってきまーす」
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