私の道 ―(実話)―
ていねいに開けると
中からピンクの腕時計が出てきた。

文字盤の所にダイヤが入っていて見るからに高そうだった。


GUCCHIと刻まれている


「こんな高いもの…」

「俺の気持ちだよ、これから一緒に時を刻んでいきたいって想いなんだけど」


「…もらえないよ」

「それって…俺のこと好きじゃないから?」


「そうじゃなくて…」

なんて答えたらいいかわからなかった。



「俺、わかってるよ。梨華ちゃんがいつもケータイを気にしてたり、ボーと元カレの事を思い出してたり…。
それでも俺は梨華ちゃんが好きだから、待ってるよ」
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