もしも、僕らが
プロローグ










君はいつだって強かったから








どんなに苦しい時も

泣いたりなんかせず

ただ、ただ

笑っていたから



君は、いつだって強かったから



だから気づいてあげられなかったんだ


君の胸の痛みに





離れ離れになったほんの少しの時間が


こんなに僕らを

引き裂いてしまうなんて

思いもしてなかったんだよ





もしも、僕らが

出会わなかったとしたら


僕は知ることもなかったのかな??





この、胸の甘酸っぱい痛みに












-もしも、僕らが-






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