もしも、僕らが





源五郎の頭を撫で回す、公平。

嬉しそうに、千切れんばかりに尻尾を振る、源五郎。





「・・・お前らは、お気楽でいいよな・・・」





ぼそりと呟く。


「なんや、それ??」



眉をしかめて、公平が俺を見た。




さっきまで太陽はサンサンと輝いていたのに。

今は雲が太陽を隠している。

太陽の光は直接当たらないものの、やっぱり暑苦しい。



今は夕方付近だからそうでもないけれど、昼間は本当に暑かった。





それこそ、俺達がアイスみたいに、とろけるんじゃないかって位に。






「・・・なぁ、郁」


「ん??」









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