もしも、僕らが







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「あぁー。本当に行ってしまうんかぁ」


公平が珍しく、しょげた声を出した。

俺は思わず笑う。



「なんだよ、らしくねぇって」


「・・・別れ際に、らしくねぇって言われるのも傷付くなぁ」



バス停には、俺達家族と、見送りの人々が集まっていた。

小さなバス停に、20人くらいの人々が集まっている。



母さんや父さん、妹達は、名残惜しそうにたくさんの人々と話し合っていた。



俺は足元に荷物を置いて、公平と話をしていた。






・・・イズは、来ていない。










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