ice prince

電撃



仕事に行ったとき、いつも私のほうが美穂より早く来るのに

今日は美穂が先だった。

「おはよう、美穂先生」

「あっ愛華先生いいところにいた!!!!報告があるの!!!」

「報告??」

「うん。私ね、大樹と付き合うことになった」

「…え??嘘?!」

「本当だよ。運命ビビビってなっちゃった」

「まだ1週間も経ってないんだよ??」

「うん。でも、好きなものは好き。」

そう言った美穂の顔は幸せそのものだった。

「あらあら、先生方はガールズトークですか??ふふふ」

「「あっ由紀先生おはようございます」」

由紀先生はここの主任。

私たち教員を仕切る先生みたいなものだ。

由紀先生はおばあちゃん先生。

っていっても元気元気で病気知らずって感じ。

「美穂先生、幸せそうですねぇ。ふふふ。恋って凄いですね」

「はい」

「さあ、もうそろそろ園児たちが来ますから準備をしましょう」

「「はい」」

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