ice prince

いきなりの訪問


「愛華ぁーご飯食べよ♪」

「そだね。」

私とりまは机を2つくっ付けて他愛のない話をしながらお弁当を食べていた。

今日のお弁当の中身は…サンドウィッチ。デザートにキウイとオレンジ

そして賞味期限が近かったナタデココ!

姉が何のためかは知らないが結構前から買ってあったのを今日発見し

私のお弁当になった。ナタデココは美味しいしね。

暫くした頃廊下が急に騒がしくなってきた。

五月蝿い声がどんどんこっちに近づいてきたので廊下に視線を移したら、

そこには笑顔で「りまちゃーん、愛華ちゃーん!!」と手を振る秋くんと

その後ろにちょっと不機嫌そうな顔の怜くんがいた。

私の目が怜くんを捕らえた瞬間胸が凄く高鳴った。

なぜ…??

「一緒ご飯してえぇかな?」

気が付けば秋くんたちは私達の目の前にいた。

「うん…いいけど」

「ごめんなーいきなり。怜がどうしてもって言うもんやから。」

「お前が行きたい行きたいずっと言ってたんだろ」

「んなっなんでそこでばらすねんっシーやで!秘密やでっていったやろっ」

2人が(いや一方的に秋くんが)大騒ぎしているのを私達は黙ってみているだけ…



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