ice prince
縮まる距離

嫌がらせ



「怜くん、おはよ」

「ども」

私はココ最近学校に来る時間が早い。

ん~理由?理由は…

よく自分でも分からない。

でも、「早く学校に行きたい。」

そう思う自分が心のどこかにいるからなんだ。


怜くんはあのお出かけの日位からよく喋ってくれるようになった。

おはようっていっても今までは「ん」だけだったのに

「ども」と言うようになったし。

そこまで変わらないでしょって思うかもしれないけど、

これは私にとってとてもすばらしい事なんだ。

何か怜くんと仲良くなれた気がして…

でも、私なんかが近づくから僻みを凄く受けるんだけどね。

ブスとか調子のんなとか普通に言われる。

私が可愛くないって言う事は十分承知の上ですから。

でも調子には乗ってない…。

いや…ちょこっとだけ乗ってたかも。

でもそんなに威張る事もしてないし。

りまの彼氏の友達だから…見たいな感じでつるんでるって思わせとけば…

でも、そんな単純にあー友達の彼氏の友達(←遠い…)だから一緒にいるのか~って思う人はいるわけなんかない。

だからココ最近は自分の靴箱を開けるとそこには

嫌みが書かれた手紙と画鋲が沢山…

最初は凄く驚いた。

でもだんだんよくないけど慣れてしまって今は別に余り何も感じなくなった。

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