アシタのナミダ Tears Of Tomorrow.
「しばらく……いえ、明日には迎えに来ますから」





鉄柵の向こう側にある二つの瞳が、





雨の所為なのかコドモを手放そうとするためなのかわからないが、




潤んでいたのを印象的にはっきりと憶えていた。





「お願いします」





その瞳に赤い傘を差したママが映っていた。





傘を、貸してあげよう。





そう思い立ってママは鉄柵を開けた。





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