甘甘王子の秘密〜ｵﾓﾁｬ会社の俺様社長〜ｱｲﾄﾞﾙやﾎｽﾄｲﾏｽ

隅っこで、体育座りをしながらあたしは、矢吹先輩の横顔を眺める。



不意に外を見れば、さっきまで晴れていた空は薄暗い。



雨降るのかな？今日……



「はぁ……」



思わずため息が出る。



「どうすっかな……」



矢吹先輩は、書類を眺めぼーっとしている。



「はぁ……」



矢吹先輩は、あたしよりも大きなため息だ。



「矢吹先輩、どうかしたんですか？」



ガチャ……



あたしの声とドアの開く音が重なる。



「社長さん！今暇系？」



入って来たのは、NEWのリーダーの十六夜さんだった。