甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス
「オレ、やっぱり帰る」



急に矢吹先輩がそう言ったと思うと、あたしから離れて社長室を出ようとし慌てて矢吹先輩の腕を掴んだ。


「……先輩?」



びくっとしながらあたしに振り返り、ボソッて呟いた。



「……から」



え?



「今なんて……」



「似てるから」



それだけしか言わない矢吹先輩をじーっと見つめる。


あ……ちょっと震えてる?



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