俺様執事に全てを奪われて
「有栖川と話をしたんだが・・・夕食を食べたら
帰ることになった
愛子さんの旅行も明日に控えているし
乙葉も生理で辛いなら、家でゆっくりしたほうがいいだろ?」

「あ…うん」

元がわたしの髪を触る

「ごめん、迷惑ばっかり…」

「迷惑じゃないだろ」

「だって…」

「俺こそ、悪かったな
嫉妬して欲しくて、悪のりし過ぎた」

元が申し訳なさそうに、謝った

「嫉妬はしてた
元に何の迷いもなく触れられる女性たちが羨ましかった
わたしには…できないから
元に触れたくても、緊張してしまう」

「緊張しても、触ってよ
俺に…触れよ
俺は乙葉に触れてもらいたい」

元がにやりと口もとを緩める
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