オレンジ色のピン止め
第一章 涙のヴァージンロード

カレーパンとコーヒー牛乳

僕は今、座っている。


真っ赤なまっすぐなまっすぐな道の隣に。



そして……

スーツを着た微笑ましい。でも、どこか寂しげな表情をした優しそうな男性の隣には、

純白のドレスをまとった僕の世界で1番愛しい人。




今日は、先輩の結婚式。


僕の天使が他のものになってしまう。


…でも僕は悔しくも悲しくもない。決して、強がっている訳でも、負け惜しみでもない。


僕は心から2人を、先輩を祝福している。


先輩が幸せになるのだったら…。
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