僕らのベリーソルジャー
秘密基地の秘密

飛べない空

「だからさ。イメージすれば、いいんだよ。」


少し苛立ったような感情を含んだ声が、室内に響いた。


「んなこと言ったって、出来ねぇもんは、出来ねぇって。大体、今まで出来る気配もなかったのに、急に出来るようになったりなんてしないだろうが…」


抗弁する一悟の声は、段々と小さいものになる。


一悟は、天馬に空を飛べるようになれないことを、叱られていた。


「あのね、理論的には、一悟はちゃんと、飛べるはずなんだ。一悟に飛ぶ気がないから、飛べないだけなんだってば!」


遥かに年下の、天馬にそこまで言われて。


それでも、一悟には反論ができなかった。
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