僕らのベリーソルジャー

彼らの希望

「…天馬は、俺のどこが気に入ったんだ?」


とりあえず、気を取り直し、一悟は質問に戻った。


「さあ?天馬が気に入った理由はまだ聞いてないから、本当のところはわからないけどね。」


小首を傾げながらも、桃太は向き直り、一悟を真っすぐに見て言った。


「それでも、天馬が興味を持ったっていう理由だけで、僕達は一悟が良かったんだ。なのに、珠子が調べたら、フィジカルデータも、良い数値だし、僕が学生名簿にアクセスしてみれば、児童文学なんて専攻しようとしてるし、こんなに好条件揃ってる人物見つけちゃったら、もう、無理矢理でも、仲間になって欲しかったんだよ。拉致して改造した後で、なんとでも言って丸め込んじゃえばいいやって思ってね。」
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