帰宅部室は萌え!


『カシャッ』


とも、なんともいえない携帯特有の電子音が、耳に響いた。




「よし、帰ろっ」


「俺にも送っといて」




「うん、わかった!」


優花がとびっきりの笑顔で武琉に微笑んで、夕日よりも眩しくて、武琉は目眩のするほどだった。




あぁ、これが。


他の女の子と違うとこなんだ。


こんなにも心臓の跳ねるのが苦しくて、だけど世界一幸せで、自分だけがもらった特別感に胸が精一杯で、お腹まで一杯で。




「今日の晩御飯は何かな?」


「唐揚げかな」


「だといいなっ(笑)」




細く伸びた長い長い影が、優花の笑い声に合わせて口に手をやった。


その遠く遠くでは一番星が輝いていて、いつまでも二人についていくのだった。



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