死神の花

破壊的な少女

 
ごとっ‥
 
重くて固い物が落ちる音。
次に、甲高い叫び声が響き渡った。
 
「きゃぁぁあ!!!痛い、痛いぃ‥!!!」
 
何が起きたのかを理解するまで、時間が必要だった。
まず、俺はまだ殺されて居ない。
何故だ?
それは、ユキが現れたからで‥。
 
じゃあ、ユキは何をしたんだ‥?
 
「あら、醜いお人形さんと貴女は繋がっているのね。‥‥誰にその力を与えられたのか、吐きなさい」
 
ユキは手に持つ鎌に付着した赤黒い液体を見て、楽しそうに笑っていた。
 
あぁ、そうか‥。
ユキは斬ったんだ。
 
峪下の背後に居た奴の腕を‥‥。
 
 
 
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