PsychoCabala〜第7の男〜
放課後。



この二人は大学と共有している
学園のキャンパスにある
芝生の上で暇をもて余していた。



二人の周りには
下校途中の生徒や
部活に向かう生徒達で
賑やかしく人が行き交い。



それを避けるかの様に
二人は木にもたれ座り込んでいた。



そこで静かに本を読む
色白の少年に
色黒の少年が話しかけた。



「星野さー。
それ、
いつも何読んでんの?

分厚い本ばっか
読んでて楽しいかなぁー。」



その言葉に
色白の男は表現を一切変えず
本を読み続けていた。



「そんな文字ばっかの
本読んでる奴は
今時モテないぜ。」



黒髪の少年は
そう言って
芝生に寝っころがり、
青く澄んだ空を見上げた。



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