恋するキモチ
「徹平さぁ」
「なに?」

学校の帰り道、わたしは思い切って聞いてみた。


「好きな人とかいるの?」
「えっ!?なんだよ、急に‥」

徹平が驚く。


本当は、こんなこと聞くのスゴく恥ずかしい。
でも、こんなこと聞ける間柄なのは、わたししかいない。


ソレハ…

オンナノコトシテ

ミラレテ ナイカラ


「エリカちゃん、振ったんでしょ‥」

そう言うと、徹平は眉を寄せて、少し困った顔になった。

「他に好きな人とか、いるの?徹平、誰とも付き合わないじゃん」

わたしは一生懸命、気のない素振りを演じる。
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