星の海
「う…うん」
少年はあたしを
木の幹に座らせてくれた。
少年はあたしの正面に座り、
あぐらをかいた。
「足、ねんざしてる。
後、切り傷がたくさん…」
「本当だ。痛っ」
「触っちゃダメだろ?
なんか悪かったな…
逃げて…」
少年は少しバツの
悪そうな顔をした。
そんな顔もかっこいい。
「何で逃げたの??
てかあんた誰??」
「え?覚えてないの??」
「え?うん。嘘ッ!
あったことあったっけ?」
「いや!覚えてないならいい!!」
「え!?何それ」
「いや、気にすんな!
俺の人違いかもしれないし」
少年はハハッと笑った。