☆ピュア姫と腹黒王子★



光平は恐怖の余り、その場で気絶し、あたしたちは無事に開放されたのだ





「桜!セリナ!!光平!!」




騒ぎを聞きつけて、駆け寄る沙希と奈美。




大丈夫。



あたしは、大丈夫……





でも…



光平が銃を向けられたの。



もう少しで


光平が殺されるところだったの。







光平は病院に運ばれ、


その日に病院から検査結果などを報告する電話があると聞いていた。




プルルルル


「はい、早乙女です」


『早乙女さんですか?光平さんの検査結果は異常なしでした』


そっか…

よかった。




この時は本当に安心してたんだ。



光平が苦しんでることも知らなかったんだ。





あたし、本当に


馬鹿だね……







< 259 / 316 >

この作品をシェア

pagetop