☆ピュア姫と腹黒王子★
***
「…そんなことがあったのか…」
悲しそうな瞳をるーちゃんは向けた
「今までね、忘れてたの。」
一種のキオク喪失。
自分を保つために
忘れることもあるんだって……
「でも、思い出したんだ。」
封じ込めてた想い
それはまた
誰かを死なせてしまうんじゃないかという不安。
そう、あたしがいなければ
光平は死なずにすんだんだから。
「本当にそうだと思うか?」
「………え?」
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