Destiny~恋する瞬間~
恋の始まり
「みんな席に着け」

いつもはみんな騒いでる朝。
先生は、みんなにこう言って席に着かせた。


「転校生が来たんだ。みんなに仲間が増える」

「まぢで??!! どんな子だろう」

「すっごく楽しみ★」

期待とわくわくする気持ちが重なった。

「入ってきていいぞぉ」

先生が言った。

ガラガラガラ…

「瀬川コウジです」

入ってきた人は男子。
一言で言うと“カッコイイ”
女子は目を輝かせた。

「やばい…ちょぉかっこいい」

なんていう声がクラス中に響いている。


「マイ、ヤバいよね!!あんなかっこいい男子がうちらの
クラスに来たんだよ??!!」

隣に座っている、親友、カナが言った。

そう、これが私とコウジとの出会いだった。

山口 マイ――

普通の高校生活を送っていた矢先、かっこいい転校生が現れた。
でも私はただ、かっこいいと思っただけで

――好き――

っていう感情はなかった。

「マイ、聞いてんの?? まぢかっこいいって!!
あたし 恋に落ちちゃった」

「カナは顔で判断しすぎぃ~!!」

「だってカッコいいんだもん」

「まぁかっこいいとは思うけど…」

「でしょ―★」

テンションがかなり高いかな。
でも私何を言われても 恋にはいかなかった。


そのときわたしはすでに恋をしていたから――


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