恋へ愛へ嘘へ罪へ闇へ
『拓未~!遅くなってゴメンなぁ。仕事終わったから、飯食いに行こう!!』



公園で遊ぶ拓未君に、



その声の主はゆっくりと近づく。



『うん。お腹すいた~』



『そっか。待たせて悪かったなぁ……』



『遊んでたから大丈夫。あ、そうだ!この子が僕がいつもお父さんに話してた子だよ!』



拓未君は笑顔で、



あたしの娘を指差し、



そして、その声の方を見上げる。



『お兄ちゃんのお父さん??』



娘が拓未君に駆け寄る。



『そうだよ。僕のお父さん!』



『ママぁ~!!お兄ちゃんのお父さんだって!!』



そう言う娘に視線を向けたのは……。





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