愛の道は生きる道

21.嵐の予感

「おはよ。光」

思い悩んだ翌日も、同じように朝は来て、わたしはいつものようにポスターの光とあいさつを交わす。


結局、サンライズデビューのメルマガの真偽をフクちゃんに問うわけでもなく、時間は過ぎてしまった。

でも、フクちゃんの念願の夢が叶うなら、別にいいよ。

うれしいことなんだもん。

わたしにとっても。


フクちゃんは、やはり事務所の方針通りでいくんだろうか。

あの、本当のフクちゃんの姿は、封印され続けるんだろうか。


一人、考えてみる。


うーん。


わたしが悩んだところで、どうにもならないか。


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