愛の道は生きる道
夜になってもフクちゃんからの返事はこなくて、わたしは不安でいっぱいだった。

忙しいだけならいいけど、もう、東京にいないのかって…。

どうしても、会いたい。
会って、気持ちを伝えたい。

フクちゃんは、わたしの夢の入り口だったから。


ブルルル ブルルル

「おっと」
急いで、携帯に飛びつく。


受信:植田福太


「愛名さんへ

連絡できなくてごめん。
なかなか忙しくて。
会う時間が作れそうに
ありません。

本当にごめんなさい」


< 237 / 247 >

この作品をシェア

pagetop