愛の道は生きる道
今、目の前を通り過ぎたのって・・・

黒いキャップ
黒いTシャツ
黒いジーンズ
クッリとした瞳に、スッーと通った鼻。
小さな口、そしてシャープな顎。


「光っ!」

わたしの呟いた声に、一人の男の人が振り返る。


ひ、ひかる、だぁ・・・。



でも、一瞬の間に、光は階段を駆け下り、消えていった。


光がなぜ、ここに??


パニックになるわたしの回路。



「愛名さん」
「はいっ?」

振り返ると、そこに、フクちゃんが立っていた。

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