愛の道は生きる道
わたしはタンスの一番下の引き出しを取り出し、そこに隠してある封筒を取り出した。



これは、へそくり。

その名も、光貯金。

いつ、光関係の申し込みがきてもいいように、お金を取ってあるんだ。



何があっても、手をつけない、
光のための
愛のためのお金。

三度の飯より光だよ。



あーあ、服も買いたいけど、まずはチケット当選を祈ろう。

早速申し込み用紙に必要事項を書き入れ、財布の中に用紙とお金をしまう。

明日、朝一で郵便局に行かなきゃね。



ふと気がつくと、玄関の扉が開きっぱなしになっていた。

「・・・・」

なんてこと!

あぶない!あぶない!

本当、光のことになると、周りが見えなくなっちゃうんだよね。


わたしは急いで玄関の扉を閉め、鍵を締めた。


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