愛の道は生きる道
お願いっ。
クビにだけは、しないでください。神様っ!


ここ、クビになったら、もう雇ってもらえるところ、ないかもしれないから。
だって・・・。



「わかったよ。今度こそは、気をつけてね」

・・・よかった。


わたしは店長に深々とお辞儀をし、更衣室へ向かった。



エプロンを取ると、ふわっと小麦粉と油の匂いがした。
もう、この香りにも飽きたころだ。


本当に店長が良い人で、よかった。
だから、ここのバイト、辞めたくないんだよね。

こんなにドタキャンするわたし、雇ってくれるところなんてないから…。

クビにならなくてよかった…。



そして、わたしは急ぐようにしてバイト先を後にした。



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