愛の道は生きる道
「むっ無理です」

ひゃー。
わたし、仕事断ってる・・・。
アシスタントの身分で、ありえない。


でも、でも、
こればっかりは無理は利かないよ。

光のコンサートなんだもん。



「無理って断るって事?」

可憐さんのいつもと変わらない鋭いまなざしが、コワイ。


「・・・はい。個人的な用が入ってまして・・・、その・・・夕方までならいいんですが・・・」

しどろもどろになりながら、私の手のひらは汗でビッショリだった。



「すごくいい話なんだけど、それ、なんとかならない?」

えっ・・・。

いい話なんだ・・・。

わざわざ、わたしに振ってくれた話なんだよね・・・。


仕事したいけど、光が・・・。



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