正反対恋愛【完結】
「……銀、とりあえず早く学校でよ?」


「何でそんなに急いでんの?」


「だって、みんなあたし達の事変な目で見てるんだもん」


いつもは銀に手を引かれているのに、今日はあたしが銀の袖を引っ張ってリードしている。


自分から手を繋ぐ勇気がなくて、制服の袖を掴んで銀を引っ張るあたしの姿を廊下にいた生徒達は不思議そうな顔で眺めていた。


「別に変な目で見られてなくね?」


「見られている!銀が気付いてないだけだよ!」


「別に見られたっていいのに」


ブツブツと何かを呟く銀を無視し、あたしはそのまま急いで校門を抜けた。

< 113 / 365 >

この作品をシェア

pagetop