カップラーメンと君と俺
プロローグ
小学1年の夏に、母親が出ていった。

親戚の話を総合すると、男を作って、そいつの所へ行ったらしかった。親父は、昔も今も仕事人間で、寂しかったんだろう…と、おばちゃん連中は言っていたっけ。

母親が出て行った後、俺の面倒をみるために、80歳の婆ちゃんが田舎から呼び寄せられた。8人兄弟の末っ子の親父の頼みに、婆ちゃんは無理して1人で都会へやってきて、3年間、俺の世話を焼いて、死んだ。

小4になっていた俺は、母親が出て行った時すら泣かなかったのに、声を上げて泣いた…
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