カップラーメンと君と俺
月曜日


俺はいつも通りに朝練のために早くに家を出た。

でも、まず、家の前でキョロキョロ…

スーパーの女を捜してみる。

赤い眼鏡…縛った髪…ダークグリーンのスーパーのエプロン…

いないな。


そして、念のためスーパーまで行ってみた。早朝のスーパーにはまだ誰もいなくて、なんだか自分がバカみたいだ。


でも、さらに念のため、校門前でしばらく待つ。


来たのは朝練がある部活のやつらだけ…そこで、佐助につかまった。


「なに?スーパーの子待ってんの?」

「ん…。でもいない。スーパーのエプロンしてたら、目立つと思ったんだけど。」

「イヤイヤ、待て待て!利一!さすがにエプロンはしてないだろう!」

「え?あ!そうか!」

俺、バカだ…。スーパーのエプロン目印のつもりでいた…。じゃあ、素通りしてたかも!!戻るか!!

俺がもと来た道の方へ顔を向けた時、佐助が腕をつかんだ。

「たぶん!学校のやつだから!あせんなよ!」

俺は顔を戻し、少し迷う。でも、そうだ。俺の事知ってたし、同じ学校のやつだよな。

ほっとした顔をした俺に、佐助が苦笑いを浮かべながら言った。

「いつもクールな利一君が、小学生みたいだな。」

「うるせぇ!俺だって、自分が変なことくらい自覚してるよ!」

俺は「部活行くぞ」と声をかけて、校門をくぐった。

















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