太陽の王子様
太陽の王子様






「あ、雪だ……………もうこんな季節かあー。」




学校に行く途中にヒタヒタと降る雪にふと甦る昔の記憶。






私と雪と王子様。





まだ中3だったなあ、





恋なんて何にもしらなくて、我が儘言って、困らせて。





「武彦………元気かな?」




「あゆかー!武彦って誰だよ!?浮気か?」






「付き合ってもないのに浮気とは言いません。」





「ガーン!あゆかは雪のように冷たいよ………。」






雪のように冷たかったら雪のお姫様になれるのかな?




とか柄にもないことを思ってみたり。




「なあ、あゆか!今日デートしようぜ?」





「ムリ」






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