いちご オ・レ
「えー、そうなの?かわいいよ。名前は?」
「普通だよ。はな」
拓実は笑って言った。
「はは。はな?超普通~。はなぁっ」
私は、
はなに向かって
呼び掛ける。
すると、
私の方に近寄って
私の膝の上で
座り込む。
家で何も飼っていない私にとったら、
かわいくて仕方がなかった。
「めっちゃかわいい」
って何度連発したっけ・・・。
そのうち、
飽きちゃったのか
はなは、
いきなり立ち上がって
ドアの外へと
消えて行った。