続きは、社長室で。2
拓海らしくナイ、言葉遣いと所作の数々に驚かされつつも。
でも、ソレらに構っていられる“余裕”は与えて貰えなくて。
ううん…拓海に夢中で、何にも考えられなかった・・・
「アッ…、ンッ・・・」
しなやかな指先でなぞられる度、奏でるように声が漏れ出てしまう。
いつもよりも乱暴なのに…、その狭間に現れる優しい貴方に満たされて。
脳内を占領していた言葉や感情が、一気に跳ね飛ばされていくほどだった。
そんなまどろみに浮遊していると、クイッと顎を捕らえられてしまう。
虚ろな眼前に迫るのはもちろん、熱情的なブラウンの瞳だけ…。
「どうして欲しいか、ちゃんと言えよ…?」
「っ…、ゃ・・・」
思考回路がショート寸前の私に、至って冷静で清涼な声色が届いた。
齎されていた快楽を中断され、挙句の果てに“言葉”を求められれば。
高まりゆく熱は恥ずかしさで、さらに留まるトコロを知らないのに。
これが貴方の言う…“罰”の、始まりなの――?