【短編】火曜日の彼女と彼氏[続編追加]
「香苗、好きだから離れないで。俺、香苗いなかったら、ダメになるから.....」


マジ、やばいくらいのダメ男。


「佐藤くんって、優しいね。」


「はっ?」


俺より秋?


ありえねぇから。


イライラする。


「だって、いつもね。紘は私を好きだから、安心していいよって。」


秋には、感謝してる。


けど、結局は男。


「香苗にそんな話してんの?てか、秋ともあんましゃべんないで。香苗が男と話してるの想像するだけでイヤだ。」


「佐藤くんは、いいでしょ?バイトなんだから。それに佐藤くんがいなかったら、私とっくに紘と別れてたよ?」


別れ?


俺が女々しいから無理だし。


てか、放すわけない。


「ありえないから。」


俺は、香苗をきつくきつく抱きしめた。


「だって、紘が言葉にしてくれないから.....」


言葉じゃなくても気付けよ。


「恥ずかしくて....何度も言えないけど、忘れるなよ。俺は、香苗を愛してるから。」
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