隣の男子に恋をして

好きの感情



ある日の昼休みのこと。


「このクラスってレベル高いと思わん!?」


クラスの人気者、高橋美亜(タカハシ ミア)が声を上げた。

「まぁ、そうね~
目の保養にいいわ」


珍しく春奈が会話に参加する。


「珍しいじゃーん。
春奈がこういうこと言うのって」


「私だって興味はあるわよ。
いい男限定で」


あはは、と笑い声が上がる。



「ってか、日和はどうなの?浮いた話、ないじゃない~。
皆の人気者なのに」

「あ、あたしッ!?」


あからさまに動揺した日和を皆がからかう。



「いるんだっ?好きな人~!!」
「そ、そりゃ、あたしだって好きな人くらいいるし…「だれよ~」
「そ、そんなこと、言えるわけないじゃん」


だって、本人ちょー至近距離ですからー!!


日和の席の横には、珍しく佐川が座っているのだ。
< 16 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop