全部、君だった。

そうこうしているうちに、すこーし時間が経ったころ……



「雪枝！

先輩！桐山先輩きたよ！」



「…えっ……

あ、ほんとだ…しかも一人…」



「ちょっと！チャンスだって！

………

…………




音楽室からはちょっと遠い北グラウンドのバスケットゴール。



たった一人でシュート練習をする桐山先輩。



「キレー…」


遠くてもシュートフォームがすごく綺麗なのがわかる。



「雪枝！？

何やってんの！！誰か来る前に！早く！」



「あ、うん…

いってくる…！」



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