呪術書
  

 
 あたしは海の自転車の後ろに乗っている。


 きょうは夏まじかながらとても暑い・・・自転車に乗ってると風が吹いてとても気持


 ちい・・・


 キィィーーーーーッ


 自転車が急に止まったため、あたしはつんのめってしまった。


 「海ィ~安全運転してよぉーあぶないじゃない!」


 あたしの声にも反のうせず海はかたまってる・・・海??・・何かを凝視している。


 あたしも海の視線のさきを見る・・・・


 「っ!!・・・・なっ・・」


 言葉がでない・・だって・・・あれ・・あれ・・・


 全身血だらけで・・・皮膚が・・溶けてて・・・なんにせよ人間じゃない・・・


 そしてその物体はこっちを振り向こうとした瞬間ー・・・


 「空っ!!見ちゃだめっ!!」


 放心状態のあたしの体をゆすっている・・・


 「う・海・・???もう・・大丈夫!!」


 あたしはにこりと笑い海に心配をかけないように・・



 「よかったぁー・・・それじゃあ行こうか・・」


 海は自転車を必死にこいだ。逃げるように・・・


 
 あたしたちは生まれつき霊感が強くてこれまでにもたくさん霊というものを


 みたけどあんなのは初めてみた。


 朝からへんことばかり・・・なにがおこってるんだろう・・・・


 なんかとても不吉な予感がした・・・・・・・・・
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