スマイル〜最後の一瞬も〜


「海だぁ!きれー♪」

「ホントだな!サーフィンやりてー!」

「先生!サーフィンやるんだ!」

「うん!大学の頃から、やってんだ!」

今まで、知らなかった
先生が、見えてきて
すごい嬉しくなった


「へぇ!凄いね!」

「だろー!」


「うん!海で遊んでくるね」


「気をつけろよ〜」

「はーい!」


海に入ったら
すごく冷たくって
体に染み込んでくる感じがした

「このまま・・
病気が流れちゃえばいいのに・・・
なんてムリだよね…」

この海に来るの
最後になるのかな…?


だんだん、おかしくなってくる自分の体に
なんとも言えない悲しさを感じて


無意識に死ぬ準備を、始めている自分がいた・・・
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