戻れない道
突然の事故
私、理香子。

27歳、変凡な主婦。

子供は2人。

4歳の娘に2歳の息子。

毎日は当たり前に過ぎて、慌ただしくて。

子供のイタズラに苛々したり、旦那の無関心さに苛々したり。

結婚したの間違えたかな、とか。

一人になりたい逃げだしたい、とか。

今思えば、贅沢な悩みを抱えて溜息を吐いたりしていた。

そんな私の目の前には、大型のダンプ。

スピードはそこそこ出ていて、間違いなく私を跳ね飛ばす為に迫っている。

やけに冷静に『私・・・死ぬのかな』なんて思って、目をつぶった。

と、言うか。それしか出来なかった。

体は萎縮して。それに長いように見えるけど、一瞬の出来事だったと思う。

その時、頭の隅で声がした。

『あ~!違う違う違う!』

??何だ??

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