Sin
「うぅ……う、うぅ」
その頃、シンは頭を抱えて苦しんでいた。
忘れたいのに蘇る悪夢。耳を塞いでも頭に鳴り響く声。
身体に残っている虐待の恐怖が自分は不潔なのだと幾度も幾度も責めたてる。
『可愛いがってあげるよ、シン』
「うぅ、」
何度も襲ってくる恐ろしい記憶。気が狂いそうになる。
どうして? どうして今更?
「たす、けて」
そう呟いた時。
『死ねばいいのに』
母親の言葉を思い出し、シンは突然立ち上がった。