Sin
自慢の、息子。

シンは思わずジャックを振り返る。

そんな事を言ったら駄目だ、ジャック。お前やっぱりバカだ。この冷たい空気が読めないのか?

しかし、そう思ったのは一瞬で。ジャックの表情を見て、シンは驚いた。

ジャックは少しも目を反らさず、おばあさんを真っすぐに見ていた。

その表情は挑戦的と思えるほど誇らしげで。

「名前をシンと言います」

ジャックはシンに視線を移し、微笑んで続けた。

「僕の、大切な“息子”です」


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