Sin




「おはよう、セイ!」

「久しぶり、シン」

門の所で待っていたセイジに、シンは明るい笑顔で駆け寄った。

最初はお互いを君付けで呼んでいたが今では呼び捨て。すっかり仲良しだ。

セイジはシンの二つ年上。ミーミルが一つ下で、年上だと思ったナディアが同い年だった。

「ねぇシンくん、聞いて聞いて。ナーちゃんたらね、シンくん来るのが楽しみで昨日寝れなかったんだって」

「ミーミル!」

悪戯っ子の笑みを浮かべているミーミルを慌てて止めるナディア。赤く染まる彼女の頬をシンは林檎みたいだと思いながら見ていた。

「でね、今日の朝はね、」

「もう! いい加減黙らないと、夜トイレに付き合ってあげないから」

赤い顔をしたナディアは、懲りる様子なくニヤついているミーミルを脅す。

「いいもんね、そしたらお兄ちゃんに頼むもん」


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