Sin
「……変人」

シンは呟き、流しに置かれたコップを眺めた。

何をしても怒らない。何を言っても怒鳴らない。変な奴。

何よりシンが不思議に思ったのは、ジャックの目だった。

彼の優しげで深い緑色の瞳には、一目でルージャの血を引くと分かるシンを見下す色が無い。

今まで散々浴びてきたあの、差別の色が無い。

『ゴミはごみ箱に帰れ!』

『薄汚い移民のくせに』

ぎゅ、と唇を噛む。


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