chance
『今のは自信あったんだけどねぇ…本当あんたの顔は分かりにくいわ』

……どうもスイヤセンでしたねぇ

アタイだってよぉ〜
好きでこんな分かりにくい顔に生まれて来たんじゃねぇからよぉ……


てか……アタイは誰に似てるんだい?


母さんは40歳には見えねぇ程の美人じゃねぇか!

父親は、あの大五郎だぜっ!

どっちに似てるんだい?

……って、どっちにも似てねぇじゃねぇか!

もしかして…アタイは捨て子?何処かで拾われた子供じゃねぇだろうな!

私『母さん…私はどっちに……』

母『遺産相続の事なんだけどね』


って、かぶしてくんじゃねぇよ!

今アタイが喋べってるだろうが!

私『えっ!何?…遺産相続がどした?』


って、アタイも聞くなよベイベ!


母『弁護士さんの話によると、貴方は5000万円を相続するらしいわよ』


へぇ〜…………


私『ごっごっごっごせんまん?』


おい!
五千万っていくらだよ!

急に言われても計算出来ねぇ


母『どうする?相続する?』


するに決まってるだろ!



私『急に言われても…どうしたらいい?』


ガッツいても良くねぇしな!潮らしくしねぇとな!


母『嫌なら断ってもいいんだよ!』

何言ってやがんだよ!バカか!
貰うに決まってるだろ!
イャッホォ〜イ

今日は何回顔がニヤける日なんだ!最高に良い日だぜっ!

テンション上がって仕方ねぇ!

私『貰うぜベイベ〜』

母『…………』

私『…………』
おぉっとやべぇ〜

テンション上がり過ぎて、心の声が出ちまったよ…



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