私の王子様-社長【完】
でもこれはただの言い訳だ。
本当は好きと認めるのが怖いだけ。
たとえ好きと認めても自分には何もできない。
それで傷つくのが怖いだけ…
私はただの臆病者だ。
恋の一つもできない。
ただの臆病者…
私が心の中でそう思っていると
ぎゅっ
百合が私の手を握った。
「百合…?」
その突然の行為に私の思考がいったん停止する。
そして百合の顔を見るとその顔はいつになく真剣で
どこか切なそうだった。