私の王子様-社長【完】
「泣いたお前も綺麗だ…」
そう言いながら陽は
私の涙を自分の下ですくいあげる。
「ッ…」
一気に体温が上昇し
顔が赤くなるのがわかった。
「まるでりんごだな…」
「なっ…!」
さっきまであんなに重かった空気が
一変し今はなんていうか
明るい?
きっと陽は気を使ってくれたんだ…
「ありがとう…」
心からの言葉だった。
「別に感謝されるようなことはしてない」
そう言いながらそっぽを向く陽。
私は思わずクスクスと笑った。